ど素人おじさんの報告書WP

悲しいかな、我々「おじさん」の世代はかなりヤラレっぱなしのキビシイ状況が続いています。 しかしながら、まんざらすてたもんでもない部分も多少なりともあるはず。

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パイオニアDTR-75DTハイビジョンレコーダーのグレードアップ—内蔵HDD換装編

   

パイオニアDVR-DT75は2006年発売品ですが、約1年半後に格安で購入しました。 その後ほぼ毎日、録画/視聴を繰り返し利用されてきました。

なぜかこのレコーダは、今でもAmazonでは中古品が出品されており、 その価格は今でも3万円弱です。

8年前に私の購入した時の価格とほぼ同じです。 何なのでしょう?理由はわかりません。
(禁断の)改造がしやすいのかな?
地デジ、BSハイビジョン対応機ではあるものの、未だダビング10に対応していない機器にも係わらず、というかもう改善サポートはメーカーがやらないのかもしれません。

記録によると、2009年2月には保証外の外付けHDDを500Gで運用開始。
録画時間が21時間ほどだったものが、プラス約46時間で66時間録画可能になりました。
さらに、2009年3月には外付けHDDを1TBにしてプラス96時間で116時間録画が可能になりました。

そんな感じで活躍したDVR-DT75でしたが、 2013年の1月中ごろから本体HDDの録画が出来ない症状が表れ、 3月にはこれが頻発してきました。
本体メッセージには「ディスクに書き込めませんでした」が残されていました。
電波状態が天候などで悪い場合の旨のメッセージとは明らかに違います。
また、視聴中に手動での録画も受け付けない状態が頻発しました。
最適化を行うもその動作は明らかに行われず「中止しました」と言うメッセージが出る始末です。
初期化もできません。

家族からは不満の声爆発です。

症状から見て、HDDの酷使による消耗と判断せざるおえません。
というわけで、内蔵HDDの換装にトライです。 さっそく、ネットでネタ集めです。 製品が古いのでどうかな?と思いましたが、 成功例がけっこう見受けられました。

調べた内容をまとめると、概ね以下のようになります。

①成功例は1TBまでで、2TBの成功例は見つかっていない。または
②500GBの成功例が多い。
②1TBでも、500GBでも、HDDの相性によりうまくいかない場合がある。
③NTFSで事前にフォーマットしておく。クイックフォーマットでもいいかもしれない。

以上な感じでした。 次は、作業です。
今回は費用をかけずに、手持ちのHDDで対応です。

パイオニアDVR-DT75の内蔵HDD換装のための準備と作業

パイオニアDVR-DT75の内蔵HDDの換装するにあたり、ネット上で調べた内容は概ね以下の通りでした。

①成功例は1TBまでで、2TBの成功例はない。
②500GBの成功例が多い。
③1TBでも、500GBでも、HDDの相性によりうまくいかない場合がある。
④NTFSで事前にフォーマットしておく。クイックフォーマットでもいいかもしれない。

まずは、HDDの調達ですが、新たな出費は行わず、手持ちのHDDで行うことにしました。
4年前に購入して、使いまわしでバックアップ用または予備として運用していたの日立のSATAのHDDで500GBの容量です。このHDDは、最初のDVR-DT75の増設の際に一時利用していた時期もあります。かなり使い込んだHDDなので、ちょっと不安でした。
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7200rpmの標準的な速度のものです。

これを、PCにUSBでつないで、念のためNTFSフォーマットを行いました。
つないだ機器は4年前に購入したオウルテック社のHDDケースOWL-EGP35/EUで、USB2.0でもeSATAでもPCに接続できます。強力な大型静音冷却ファンが気に入っています。
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現在の新しい型はUSB3.0に対応し、4,000円弱の価格で手に入るようです。
以下Amazon画像です。

PCに接続した形のフォーマットは約1時間半を要しました。あるいは、クイックフォーマットで良いのかもしれませんが、念のためです。ネット上ではこれが圧倒的に手順の一部になっていました。

次にDVR-DT75のカバーを空けました。これにはちょっとコツがあります。
当初、あけることが出来ませんでした。
カバーは後ろに引っ張ることが出来ません。後部を上に持ち上げて開きます。
閉じるときも、後部を上に上げたままで、前方をパネルに引っ掛ける形でセットします。
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コンデンサーの破裂もなく、目視のレベルでは正常のようでした。

オリジナルの内蔵HDDは
WestanDigital社の WD2500BS で容量は250GB 7200RPM
でしたが気になるところは
SATA 転送速度は 1.5Gb/sで,キャッシュはなんと2Mと小さいです。

これに対し、今回用意した日立のHDDは、SATA 3.0Gb/sでキャッシュは32Mです。
考えてみると、これまでの経験上、あるPCのSATA 1.5Gb/sのHDDを換装にこのHDDを使おうとしたら、どうやっても認識できなかった苦い経験がありました。

そんな不安を抱えながら、内蔵HDDをHITACHIに換装し、DVR-DT75の電源をONしました。
すると、
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「エラーが発生しました。修理窓口へご相談ください。。。。。。」
のメッセージが表示されました。
やれやれ、と脱力感と眩暈が襲いました。

気を取り直し、カバーをあけたままで、もとのHDDを戻し、日立のHDDをオウルテック社のHDDケースOWL-EGP35/EUでeSATA外付け接続しました。
すると、新しいHDDを接続したときの初期化(フォーマット?)をするか?のメッセージがでました。
すかさず、「する」を選び、10秒もかからず以下のように初期化は終了しました(クイックフォーマットなんでしょうか?)。
なんと、PCのフォーマットはパイオニアDVR-DT75のフォーマットと違うのか?あるいは、実際の本格的なフォーマットは行われていないと思われるので「なんらかのイニシャライズをしている」のかも知れません。
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次に、改めて今回本来のの換装のための日立のHDDを内蔵につなぎ直しました。

すると、何事もなかったように認識し、録画時間もちゃんと。
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44時間7分と認識されました。成功です。オリジナルの250GBの時の2倍の録画時間です。

で、調子に乗って、今度はもとのオリジナルHDDを、逆に、オウルテック社のHDDケースOWL-EGP35/EUでeSATA外付け接続しました。バックアップをするためです。

これも正常認識し、録画データ3番組、約4時間分を内蔵HDDにダビングしました。
倍速ダビングになるので、画像も劣化せず、2時間弱でダビングは完了しました。
その後は、さらに内蔵HDDの容量アップする正常動作で、手順をまとめてみました。以下です。

①換装する新HDDをPCに接続してNTFSフォーマットを行う。500Gで1時間30分程度。(ネット上ではこれが王道で念のためです。クイックフォーマットあるいは、省略してもでいいのかもしれません)。
②DVR-DT75に新HDDを増設接続して、初期化。10秒程度
③新HDDを旧HDDと換装。
④必要であれば、旧HDDを増設接続して、新HDDにダビングを行う。

以上、なんとかうまくいきました。

パイオニアDVR-DT75の内蔵HDDの換装_さらに容量アップする

2013年3月の末に内蔵HDDの不具合の対応で、約5年前に購入して使いまわしのHDDを使っていたのですが、
1ヶ月をやや越えたゴールデンウイークの直前あたりで、突然「カン・カン・カン・カン」と言う音を発することがある、とおかみさんから通報を受けました。

しかし動作的には問題は起きてない、ということでした。
一般的にこの現象は、HDDが死亡する前触れ音として有名です。出来るだけ早く交換しなければなりません。
で、報告されたその夜くしくも、深夜、電源が切れているはずのパイオニアDVR-DT75は突然夜中に突然「カン・カン・カン・カン」の音を発しました。私はそれを直に確認しました。

このレコーダは確かに使用していない時間帯(主に深夜)に番組表のダウンロードやファームウェアのアップデートを自動的に行います。裏で電源が入っているのでしょう。
少なくとも番組情報はHDDに書き込まれると思われます。

ゴールデンウィークが始まり、休みも少しもらえたので、
パソコンショップに向かいました。購入したのは以下のHDDです。
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このHDDは、
WD Green 3.5inch Inteilipower 1.0TB 64MBキャッシュ SATA3.0 WD10EZRX

Westan Digital社のグリーンパッケージのシリーズになります。
省電力、低発熱、低騒音がウリで、用途は増設ドライブやNASに使われるのが推奨されたものです。
RAID構成のシステムには推奨されないものとなっているようです。
スペックは概ね以下です。

・1TB
・SATA 6Gb/sインターフェース
・低消費電力
・WD GreenPower Technology採用
・2年間の製品保証

回転数は、Inteilipowerとなっています。
これは、どういうことかと言うと、「可変」ということであるらしく、状況によって、回転数が5,400~7,200に可変すると言われています。
—-これを5,980円(相性保証つき)でGETしました。

ただ、店員さんに「DVDプレーヤーの内蔵に使うんだけど、相性保証は大丈夫なんだろうね?」と言ったら、
店長と相談してきます。とワンクッションおきましたが、承諾いただきました。
保証書にも一筆加えていただきました(汗)。調子に乗って2TBのものにしようかと迷いましたが、実績重視でやめときました。価格差が2,000円ほどありましたし、NETでの成功例もなかったですし、救済時間もなかったですし、ね。

今回心配な部分は転送速度が、旧:1.5gb/s(純正HDD)で新が6gb/sでした。実際は前回3.0gb/sのHDDに換装していました。
この点、SATAの転送速度の相性で、以前PCの内蔵HDDの換装で痛い目にあった経験があったからです。
実はこのHDDの同モデルの2TBを、娘のPCにコンバートしたばかりで、その静粛性にはちょっと驚かされていました。
⇒HDDのアクセス音がほとんどないのです。

で今回以下の手順で行いました。
内蔵HDDの移行ダビングデータが15時間ほどあったので、倍速ダビングでも7時間30分かかると想定して、深夜0:00過ぎから作業をスタートしました。

①換装する新HDDをいきなりDVR-DT75に新HDDを増設接続して、初期化(PCのフォーマットはあえて省略しました)。⇒3分程度
②接続した状態で内蔵HDから新HDD(増設)へデータダビング。⇒約7時間ちょっと。
③パイオニアDVR-DT75のケースを開けて、コンデンサーの破裂がないかを確認。⇒今回も目視レベルではなかったです。まだまだ使えそうかな?⇒10分程度
④内蔵HDD(旧)と新HDD(増設)を換装。⇒内蔵HDD(旧)はやけどをするくらい熱かったです。それにくらべて新HDD(増設)はかすかに暖かい程度でした。⇒5分程度
⑤最後に動作確認。

以上の手順で行い、2015年1月現在で正常稼働中です。

 - 番外DIY

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