ど素人おじさんの報告書WP

悲しいかな、我々「おじさん」の世代はかなりヤラレっぱなしのキビシイ状況が続いています。 しかしながら、まんざらすてたもんでもない部分も多少なりともあるはず。

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パイオニアDTR-75DTハイビジョンレコーダーのグレードアップ—外付け増設HDD編

   


terraprime upgrade / k0a1a.net

業績不振のパイオニアですが、よいものつくりがウリの大好きなメーカーです。
しかしながら、世界一のクオリティーと呼ばれているプラズマテレビも2010年3月までに完全に撤退してしまいました。

思い起こせば2009年2月13日朝のフジテレビ系の朝の情報番組「とくダネ!」で小倉智昭さんが残念感いっぱいでアナウンスしてました。
2015年1月現在ではどのメーカーでもプラズマテレビの生産から撤退したようです。

パイオニアさんのことで横道にそれましたが、我家では現在(2015年1月)でもパイオニアのハイビジョンDVD&HDDレコーダーDVR-DT75(下画像)を利用しています。
Pioneer スグレコ 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵HDD&DVDレコーダー250GB DVR-DT75
このレコーダーは「型落ち」で格安で購入したもので、既に生産完了品ですが、画質についてはかなり評価の高かった製品の一つでした。録画時間は250GBなのでハイビジョン最高画質(24Mbps基準)で約21時間録画可能というところでした。
しかし、今の時代HDDの容量が250GBだと、やはりどうしても消したくない、あるいはDVD-RWにダビングせず(画質がアナログ画像に落ちてしまいます)ハイビジョンクオリティーで残したい録画番組が増えてしまい、すぐに容量不足になってしまいました。

ご存知のとおり、ハイビジョン録画番組を一般的なレコーダーのHDDからDVD-RWにダビングすると、ビデオモード(VR)?となり画質が落ちてしまいます。贅沢な人間のサガですね。一度見たきれいな画像がちょっと画質が落ちるとやはり気持ちが萎えてしまいます。

現在主流のブルーレイのレベルのレコーダではそんなところが解消されていますが、まだメディアも(50Gタイプ追記型)実売が1枚500円前後?のようです。DVDは10円くらいですかね。まだ、10~50倍のコスト差がある気がします。
DVDレコーダ購入当時の2009年ごろではブルーレイレコーダも、そこそこ使えそうなのが10万円を軽く超えてましたので、まだまだ手が出ない世界でした。

当時2009年2月ごろのことですが、ブルーレイ関連がこなれてきて手が出るようになるまでのつなぎをどうするか?
というわけで、禁断の保証外格安HDD増設に挑戦となった訳です。

方向性は保証外のパイオニアDTR-75DTの格安HDD増設

ところで、このDVR-DT75は発売当時2006年ごろ、HDDの増設が可能な他社にはないユニークな思想のレコーダでした。
ネット上では画像などの基本性能クオリティーなどが非常に高く評価されていました。反面、操作性の面での批判が多少あることと、デジタル番組の2番組同時録画は出来ないという部分があります。在庫があれば今では(2015年1月現在)もっと格安でで入手可能と思われます。
Pioneer スグレコ 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵HDD&DVDレコーダー250GB DVR-DT75
このレコーダには専用の増設端子があります。
この端子はパイオニアさんでは2006年に独自仕様のHDD専用端子とアナウンスしていますが、実はe-SATA規格の端子のようです。
image
この規格は現状(2015年1月)で標準的なPCに採用されているSATAに準拠した規格です。(それ以前はIDEのATA100とかATA133が中心でした)
もちろん、パイオニアさんは純正品しかアナウンスしていなかったのですが、以下がありました。
Pioneer DVDレコーダー用 増設HDD400GB HDD-S400
HDD-S250容量250GB
HDD-S400容量400GB
200GBの実売が25000円前後、400GBの実売が35000円前後といったところになっているようです。
これではあまりにも高すぎる。本体は当時2009年2月現在で生産完了後約2年経過していましたし、パイオニアの純正増設デイスクの約2分の1で購入したので、そんな投資は出来ません。

ネットでいろいろ検索しまくってみると、アナログタイプのレコーダーにつないで成功した事例はそこそこあるものの、DT-75を増設した例はほとんど見当たりませんでした(2ch掲示板での書き込みで1件ありましたけど)。

以下が入手情報のまとめです。

  1. 他社製のe-STA規格の外付けHDDで接続できる可能性が高い(失敗する可能性もある)
  2. 500GBのHDDで増設しても製品規格の400GBになってしまう? かもしれない。
  3. HDD熱暴走に充分に注意しなければならない。
  4. 増設HDDに記録されたデータは外部に取り出す方法は見つかっていない(TSもPC接続も不可?)。

ということで、以下の要件を満たした外付けHDDのパーツを探して、自作と言う方向性としました。

  1. e-SATA規格で1.5万円以内
  2. レコーダー本体との電源ON/OFF連動
  3. 冷却ファン付(出来るだけ静音)
  4. 格納されるHDDを手軽に取り出せる

パイオニアDTR-75DTの外付け格安増設HDDの部品調達

ネットでいろいろ検索したり、PCパーツ屋さん巡りをしたりと1週間を費やし、ようやく以下のパーツを調達しました。
HDDとケースという、2つものを調達するだけで完成です
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HDDケースはオウルテック(Owltech)の製品です(下画像)
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「3ステップケースガチャポンパッ!」というひょうきんなネーミングですが、以下の特徴があります

  1. ドライバーなしで、数十秒でHDDを換装SETできる。
  2. SATA、e-SATA、USB2.0のマルチな接続対応
  3. 8cm冷却ファン
  4. 接続された機器に連動して、自動電源ON/OFF

という至れり尽せりの機能が満載です。
万が一、この計画が失敗しても、PCバックアツプにも流用できます。

以下梱包内容です。
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パイオニアDVR-DT75に接続するe-SATAケーブルも同梱されています。

HDDは日立製の500GBを調達しました。
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余談ですがこのお店を含む私の住んでいる地域のPCパーツ屋さんすべてが、一昔前のある時期、HDDの保証期間が数ヶ月だったのが、いつの間にか1年保証に復活してました。ちょっと安心でした(嬉)。

実際の接続では、あっけないほど上手くいきました。
まずフォーマットが始まり、5分ほどでフォーマットは完了します。
ハイビジョン最高画質(24Mbps基準)で約47時間になっていたので、おそらく500GBに認識されています。
なぜならば、パイオニアの製品版の増設HDD(容量400GB):HDD-S400では
Pioneer DVDレコーダー用 増設HDD400GB HDD-S400
最大34時間だからです(17Mbps基準の場合は46時間)。

こうして、増設に成功したと思われた
「パイオニアのハイビジョンレコーダーに格安HDD増設」でしたが
思わぬ落とし穴が潜んでいました。

HDD増設後の思わぬ落とし穴

作成した格安HDD増設をパイオニアハイビジョンDVD&HDDレコーダーDVR-DT75に 接続すると、問題なく認識して、フォーマットが開始されました。このフォーマットは独自仕様というよりも、フォーマットした本体しか認識できない管理のものとなっています。おそらく、MACアドレスを利用しているのかも知れません。同じメーカーの同じ型番の本体に接続しても増設HDDは認識されないようです。

著作権の保護機能ですね。

グレードアップ後、内蔵HDD→増設HDDまたは増設HDD→内蔵HDDダビングの機能は快適でした。
どのメーカもHDDから DVD-RWに転送する場合、画質が落ちた上にかなり書き込みに時間がかかってしまいます。2時間モノのダビングが2時間かかる場合もあります。これは相当つらいですね。
しかし、このグレードアップした環境では、本体HDDに録画されたコンテンツは、「倍速でHDDへハイビジョンン画像のまま双方向に何回でも転送」ができます。コレはとてもいいです。

オウルテック(Owltech)のHDDケース:OWL-EGP35/EUを利用してた、 パイオニアDVR-DT75に接続するレコーダーHDDの増量計画は大成功とおもわれました。が、思わぬ落とし穴が待っていました。

e-SATAケーブルから妨害電波が出ているらしく、ビデオデッキ本体は問題ないのですが、TV側チューナーの受信状態が悪くなってしまいました。
もともと、私の家の地デジテレビ電波環境はアンテナレベルが40前後と低かったのですが、これが5~10ほどレベルが下がり、35を切ると映像はほとんど映らなくなるのです。

一瞬途方にくれましたが、以下の方法でクリアしました。
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何とも乱暴な話ですが、e-SATAをアルミホイルで巻くと妨害電波がシャットアウト出来るようなのです。
まあ、質のよいケーブルならばこんなことは無いのだろうと思いますが、そのまま使用し続けました。
そのまま7年間ほど過ぎても問題なく快適に運用できています。

その後、2009年3月には500GBのHDDが満杯になってきたので、1TB(1000GB)の増設にトライし、これも成功しました。
録画時間は、ハイビジョン最高画質(24Mbps基準)で約96時間になっていたので、おそらく1000GBくらいに認識されてると思います。
HDDはウェスタン・デジタル WD Caviar Green WD10EADS(SATA規格)がPCのパーツショップで7,580円(税込)でした。

WD 内蔵HDD Green 1TB 3.5inch SATA3.0(SATA 6 Gb/s) 64MB Inteilipower 2年保証 WD10EZRX

余談ですが2015年1月現在では同HDDモデルはバージョンアップしていて、Amazonでは実売が7000円を切っていて、キャッシュ容量も64MBになり、 インターフェイスも6GB対応になるなどパワーアップしています。

このレコーダいったいどこまでが限界なんですかね?

 - 番外DIY

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