FTR223のフロントブレーキのフルード交換
2020/09/07
中古で手に入れたFTR223は13年目に突入しましたが、2020年9月の時点でまだまだ私の現役の足として活躍中です。
そういえばブレーキフルード交換の記事を書いていなかったのですが、たまたま交換の機会があったので今更ながら記述することにしました。
賛否があると思いますが、私の場合は2年に1回か、ブレーキレバーに極端な「あそび」があった場合にフルード交換を行うようにしています。
ブレーキレバーに極端な「あそび」がある場合これまでは全てエアーの混入でした。
私見ではブレーキフルード交換はそれほど難易度の高いものではなく、エンジンオイル交換より難易度は低いと認識しています。
ただし、ブレーキは命に関わる部分ですので、作業は確実に完了させなければなりません。
ネット上にはブレーキフルード交換について様々な事例があります。
専用の道具を使う場合や安価で簡易な方法で対応する場合など。。。
私の場合はもちろん「安価で簡易な方法」です。実は未だに専用の道具を使うメリットが見えません。
ブレーキフルード交換については、すでに語りつくされている感があるかも知れません。しかしながら何かしらの部分が参考になればと、敢えて続けます。
1_用意するもの
以下が用意するものです。
右から、
- 空のペットボトル(500ml)本当は何でもいいですが、これでも必要最低限の安全な廃液排出確保が出来ます。
- 内径4mmのビニールホース1m(ホームセンターで100円程度)。今回はピンクですが透明なものが望ましいです。ブレーキのブリーダーに接続します。
- カッターナイフ
- メガネレンチ。8mmのものがあるもの。
- テープ(何でもいいですが今回は紙製の養生テープです)
- 古新聞紙見開き2枚(養生に使います)
これに
- プラスドライバー
- ブレーキフルード液(HONDA純正DOT4の500ml)
Honda(ホンダ) ブレーキフルード ウルトラ BF DOT4 0.5L 08203-99938 [HTRC3]
が加わります。
このブレーキフルード液(HONDA純正DOT4の500ml)をAmazonnで購入する場合、関連商品の買い物額が2,000円以上でないと送料が無料となりませんので、注意が必要です(2020/9/3現在)。
今回はホームセンターで780円(税別)で購入しました。
2_セッティング
-
- ブレーキフルード液は塗装を痛めるので、まずはタンクと前輪泥よけを古新聞紙で保護します。
- ブレーキフルードタンク(リザーブタンク)をできるだけ水平に調整します。
留めネジの一つがやや錆びています。余談ですがこのネジはステンレス4mm径長さ15mmのサラねじが流用できます。
この時8mmメガネレンチやプラスドライバーでリザーブタンクやアクセルグリップ付近のネジを緩めて調整を行います。 - 空ペットボトルの蓋をカッターナイフで十字の切目を入れてビニールホースを通します。十字の穴がいい感じでホースをホールドしてくれます。
- ブリーダキャップを外して、メガネレンチ8mmの穴を通してからビニールホースを繋ぎます。
これまで、他の車種でもブレーキフルード交換を行った経験がありますが、少しきつめの4mm径のビニールホース以外で行ったことはありません。ブリーダーの外径は業界統一なのかも知れませんね。ブリーダーの外径は5mmと思われます。
- ビニールホースの途中をやや高い位置でテープ固定します。
これは、ネット上ではほとんど解説していないので本当のところはどうなのかわかりません。エアーの逆流に効果ありと、私は感じているこだわりです。
- ブレーキフルード液は塗装を痛めるので、まずはタンクと前輪泥よけを古新聞紙で保護します。
3_いよいよブレーキフルードの交換です。
いよいよブレーキフルードの交換です。
- フルードタンクを開けます。
力具合は押し付け9、回し1という感覚ですね。
白い内蓋が出現します。
白い内蓋の次は、黒いゴム製のダイヤフラムが出現します。
幸いどれも劣化は見られません。 - タンク外蓋、白い内蓋、黒いゴム製のダイヤフラムは水洗いします。
ブレーキフルードの洗浄は基本的に水洗いです。たぶん。
バイク屋のおやじさんも水洗いでしたので間違いないでしょう。
洗浄が済んだら速やかに水分を拭きとって乾燥・待機です。
2年の歳月でブレーキフルードは茶色く劣化していました。
- ブレーキレバーカチカチと数回握り、握ったままブリーダーにセッティングしたメガネレンチを緩めると、ブレーキレバーもスカッと抵抗がなくなり最後まで握り切りとなります。
古いブレーキフルードがペットボトルに流れ込んでいきます。
ここで注意点ですが、メガネレンチを絞めずに、途中で誤ってレバーをはなしてしまうとブレーキフルード内に空気が入ってしまうエア噛み状態になってしまうため「エア抜き」という余分な作業が発生します。
いつも思うんですが、忘れてました。レバーを固定するヒモを用意するといいかもですね。
むむむ。かなりエアーも混入していますね。途中でうっかりレバーを離したからです。
リザーブタンクを見ながら底が近くなったら、セッティングしたメガネレンチを絞めます。新しいブレーキフルードを追加します。
底まで液が下がってしまってエアーが入ると後がめんどくさくなります。
ここでも、賛否両論があるところです。
ある程度古い液をタンクからウエスやペーパータオルなどで吸い取ってから新しいブレーキフルード追加して行く方法、と
最初から古い液をひたすら輩出して新しいブレーキフルードを追加していく方法、があります。
基本的に私の場合は後者です。 - あとは、液がきれいになるまで繰り返します。
だんだんエアーも抜けてきました。
- 最後にブレーキフルードの残量調整をブレーキタンクの内線に合わせて、完了です。
- あとは、逆の手順で組み立てて完了となり、念のため怪しいところは水洗い水拭きしておしまいです。
ブレーキフルード液の交換後にいつも思うのですが、交換後はブレーキレバーがカキカキという感じになってキビキビした感じになります。
2年の間に少なからずの「エア嚙み」状態になっているのでしょう。
参考にされる方は、あくまでも自己責任でお願いします。
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