ど素人おじさんの報告書WP

悲しいかな、我々「おじさん」の世代はかなりヤラレっぱなしのキビシイ状況が続いています。 しかしながら、まんざらすてたもんでもない部分も多少なりともあるはず。

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16年目にして、24万km越えのFTR223のタイヤ交換を始めて自分で行いました。

      2024/04/24

2024年4月10日現在で、248,450km(実はそれよりも長いはず)です。

それまでタイヤ交換はバイク屋さんにお願いしていましたが、
すでにメンテナンススタンドも運用していましたし、自分で行うことにしました。

タイヤ交換に関してはネット上で数々の事例がみられ、今さらながら、しかも動画じゃないの部分がありますが、
あえてレポートすることにしました。
ネット上で広く紹介している内容に反し、明らかに逆の注意点もあります。

1.準備(整備)しておくべきもの

作業をスムーズに行うためには、事前の準備が大切なことは言うまでもありません。
以下の項目おなります。

  1. 道具を含む環境面
  2. 主要な交消耗部材と消耗部材

ⅰ.道具を含む環境面について

  1. 12mm、17mmスパナもしくはレンチ
    image
    ⇒一見便利な左側のタイプは、ボルトの繰返しの「締め・緩め」にて、次第に頭が摩耗して「ナメる」原因を作り出してしまいます。これまでいくつかのトラブルを引き起こしてしまいましたが、その中で最も深刻な事態は、オイル交換のキャップの頭がバカになり一時取り外せなくなり泣きを見た経験があります。
    それ以降、左側のタイプは現在はほとんど使用していません。
  2. メンテナンススタンド⇒これがないと実質作業は不可能です。DIYしようかと思いましたがやめました。いろんなタイプと価格があります。
    今回整備に使ったメンテナンススタンドは下画像です。
    Toolsisland(ツールズアイランド) バイクスタンド メンテナンススタンド フロント&リア (L型)

    image49-1

    Amazonで送料込み12,500円で2023年1月に購入しました。
    2024/4/20現在でちょつと値下がりして11,000円となっています。
    諸々のメンテナンスでかなり活躍しています。

  3. タイヤをリムから外すために10cm以上タイヤを浮かすもの
    ⇒今回私の場合は4×4の木材のあまり材を使いました。次回からはネット上で多く見られるは廃タイヤを使用するつもりです。
  4. タイヤレバー
    Sutekus タイヤ交換用ツール レバー3本 長さ38センチ リムプロテクター タイヤバルブコア&バルブコアレンチ 収納袋付き
    ⇒格安品です。どのメーカーでもあんまり変わらないのでは?と決めつけ購入しました。品質はもともと期待していませんでしたが普通に使える感じでした。空気抜きに便利なバブルコアやバブルコア4本やリムプロテクタ(実際は使いませんでした)などおまけ品が多数です。Amazon送料込みで1,980円
  5. ゴムハンマーあるいは打面プラスチックのハンマー
    ⇒タイヤをリムから衝撃で外す際必要な場合があります。
    ⇒また、ブレーキシステムをタイヤから外す場合、ディスクがすり減っていると、パットがディスクの摩耗面まで食いついてスムーズに外せない場合があります。ブレーキパッドとディスクが正常な場合このような現象は起きません。
    以前(半年前?)ブレーキパット交換の際この引き抜きつらさはわかっていたのですが、今回もその場面に遭遇し、しかもかなり深刻な事態でした。
    ブレーキディスクの摩耗がは放っておくと、あとあとかなり厄介なことになります。
  6. 空気入れimage
    【2023新登場 電動空気入れ】空気入れ 電動 15秒で急速充填 自転車空気入れ 車 バイク 自動車用 ボール 浮き輪 電動エアーポンプ 最大圧力150psi 自動停止 仏式 英式 米式バルブ対応 エアコンプレッサー SOS LED懐中ライト付き 日本語説明書付き PSE安全認証
    ⇒自転車用の空気入れもあるのですが、私の場合USB充電式のものを使用しています。満充電で車のタイヤ20本分できるとうたわれていますが真偽は不明です。アマゾンで3,995円で購入しました。欠点はメーター表記単位がpsiなので慣れるまではkpaなどの単位変換に電卓のお世話になります。ただし災害時にはランタンやモバイルバッテリにも利用できる優れものかも知れません。
  7. エアゲージ
    【Amazon.co.jp 限定】エーモン(amon) エアゲージ ブラック ラバープロテクト付 タイヤゲージ 空気圧 最大測定値500kPa 4978
    ⇒kpa表示です。いちばん安いランクのシンプルなタイプです。
    以前から車にも使っているもので購入価格は失念しましたが、Amazonで送料込み939円のようです。
  8. 作業スペース
    ⇒バイク一台分のスペースはもちろんのこと、別にタイヤを直接メンテナンスができるスペース(畳一畳分?)は必要です。

ⅱ.主要な交消耗部材と消耗部材

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  1. タイヤ
    アイアールシー(iRC Tire) IRC井上ゴムバイクタイヤ WILD FLARE WF-920 前後輪共用 120/90-18 M/C 65H チューブタイプ(WT) 102698 二輪 オートバイ用
    ⇒ここ10年ほどすべてIRC社のオンロードタイヤを使用していましたので今回も調達です。コスパ抜群です。購入時2023年12月時で9,023円。今回は前後輪とも交換なので2本買いでした。痛いですが仕方のない出費でした。
  2. チューブ
    IRC(アイアールシー)井上ゴムバイクタイヤチューブ 4.00:4.50:4.60:5.10*110/100*120/80*110:120/90-18 バルブ形状:TR4 リム径:18インチ 25964B 二輪 オートバイ用
    ⇒バイク屋さんで作業の様子を見ていたらこのメーカーでした。状況によっては交換です。これも2本買いです。1本1,742円です。
    ⇒今回は1本がはこんな感じだったので、1本だけ交換でした。
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  3. リムバンド
    DUNLOP(ダンロップ)バイク用リムバンド 25-18 バンド幅:25mm ゴム厚:1.0mm リム径:18インチ バルブ穴センター 151515 二輪 オートバイ用
    ⇒これも状況によっては交換です。1本475円で2本買いです。
  4. ビードクリーム
    DRC(ディーアールシー) ビードクリーム 40g スポンジ付属
    ⇒タイヤをリムにはめ込むときに使用する水性ワックスなわけですが、このくらいの量で余裕で5、6本は処理できるのでは?と思います。Amazon送料込みで551円。

2.実際の作業

工程はおおむね以下です。
難易度はフロント・リヤとほぼ同じですが、フロントでブレーキシステムがディスクから外せない場合、大幅な時間ロスになるかもしれません。
いくつかのポイントを次項で説明させていただきます。

フロントの場合

  1. ブレーキシステムを外す。
  2. 芯棒を抜く。
  3. フォークからタイヤを外す。
  4. リムからタイヤのビートを落とす。
  5. チューブを抜く。
  6. リムからタイヤを外す。
  7. 必要であればリムバンド交換。
  8. 新しいタイヤをリムにはめる。
  9. チューブをはめる(必要であれば新品交換)
  10. 完全にリムにはめる
  11. 空気注入。タイヤのリムのおさまり歪み確認。

リアの場合

    1. アジャスタを緩める。
    2. 芯棒を抜く
    3. チェーンを外す。
    4. リヤからタイヤを外す。
    5. リムからタイヤのビートを落とす。
    6. チューブを抜く。
    7. リムからタイヤを外す。
    8. 必要であればリムバンド交換。
    9. 新しいタイヤをリムにはめる。
    10. チューブをはめる(必要であれば新品交換)
    11. 完全にリムにはめる
    12. 空気注入。タイヤのリムのおさまり歪み確認。

注意点

フロントブレーキの外しについて

フロントタイヤ交換の際には必ず最初に行うべきプロセスです。
後々にタイヤ軸を外した後にすると、ブレーキシステムがうまく外れない場合、かなりの手間と労力となります。

ディスクの表面が摩耗すると
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その摩耗した部分にブレーキパットが引っ掛かり取れない現象です。
今回もその状況となり、
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画像のように木片を介してハンマーで叩き出しました。

スピードメータケーブルについて

ネット上でのタイヤ交換の際に、タイヤ軸を抜く前にスピードメータケーブルのネジを外す場面がよく見かけられます。
これは不要な行程だと思われます。そのような動画ではタイヤ軸を抜いた際に、スピードメータケーブルの先端がバラバラになる場面をよく目にしました。
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つまり、何もしないでそのままでいいはずです。上画像はそのままでタイヤを外した例です。
スピードメータケーブルはちゃんとぶら下がったままになります。

取り外したタイヤのリムの中心部を傷めないため、台座の準備

私の場合は今回画像のような4×4材のあまりを利用しました。
タイヤ上で「馬乗り」「踏みつけ」がされる工程では必須です。
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次回からは今回不要となった廃タイヤを利用する見込みです。

タイヤのリムのおさまりについいて

タイヤ交換時に、空気注入してタイヤがリムに完全におさまると「パン」と音がしてしっかり収まります。
ただ、ここで気になる点があります。

FTRのチェンカバーに表記されているタイヤの空気圧は
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前タイヤ125kpa(1.25kgf/c㎡)後タイヤ150kpa(1.50kgf/c㎡)と記述してあります。
これは指定タイヤDUNROPのK180のことになるわけです。

それに対して、私の普段運用のタイヤ
IRCの120/90-18 M/C 65H は
MAX 280Kpa 41psi となっています。

そういうわけでタイヤ交換後28psiあたり(193kpa)で「パン」と音がしてタイヤが収まります。
実際何が適正なのか実は不明ですが、30psi(206kpa)で現在前後とも運用しています。

3.参考になるタイヤ交換(チューブタイプ)について、おすすめ動画

数々のバイクタイヤ交換の動画がありますが、私のおすすめをご紹介いたします。

まずはYouTuberの「DIY道楽 テツ」さんの動画でツボをかなり抑えたものです。
プロ技術の基本的なものが満載です。
ただし、これはあくまでも原付カブのタイヤなので、実際にはパワーが必要です。
少なくともタイヤをある程度変形させるくらいの力は必要です。
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【永久保存版】本気でバイク屋さんにタイヤ交換を教えて貰ったら、レベル高すぎて感動モノだった!!!!

次は力任せは必要ではないということでバイク女子のタイヤ交換動画を紹介いたします。
「あおたび」さんの動画は非力でもクリアできる可能性を示しています。

4.最後に

バイクのタイヤ交換は基本は同じ部分にあるような気がしますが、
微妙なところで奥深い部分を感じてしまいます。

あとは経験とそこから生まれる工夫?なんですかね。

参考にされる方は、

あくまでも自己責任でお願いいたします。

 - バイクのメンテ

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