またしても、とっくに限界越えだった電動アシスト自転車ハリヤのチェーンを交換したらそれだけでは終わりませんでした。
2022/01/23
今回3回目の交換となりましたが、チェーンコマ減らしなど、だましだましですでに1万km越えでした。
ただ、時々はミッシングチェーンだったので取外してクリーニングはしてました。
で、7速(11T)はもはやチェーンが暴れまわるようになり、6速(13T)もやや暴れ気味となったため交換することとしました。
今回はどんどん深みにハマっていったのでその内容をレポートします。
目次
チェーンの価格が何だか理不尽に値上がりしている?
チェーン交換に腰が重かったのはそれまで2回利用していた「KMC 7&8スピード用チェーン Z7」が廃版となり模索していたら月日が流れてしまいました。
とは言っても別の型ですが、実は1年以上前に格安だったため2020年の1月ごろ下画像2セット購入していました。いずれもミッシングチェーンリンク付きのものです。これは7スピード専用のようです。
KMC Z7 チェーン 7S/7速/7スピード用 114Links Gray/Brown [並行輸入品]
一年前の購入時は980円でしたが2021/4/11現在で1,950円に値上がりしています。他のチェーンも軒並み値上がり感が感じられました。どういうことなんでしょうかね?
実は購入の際、この「Z7チェーン」の後継型で耐久性が強調されていたのが
ケイエムシー(KMC) 自転車 チェーン Z8.3 チェーン 【7・8 SPEED】 シルバー
でした。
リンク数は116でミッシングリンク付きで、それまで使っていたものとほぼ同じと思われるものでした。
価格は当時1,720円で2021/4/11現在で同額のものもあります。
当時、この後継チェーンの約半額だっため速攻で先の「Z7チェーン」を2個買いにしたわけなのですが、昨今の自転車チェーンがべらぼうに値上には驚きしかありません。
私の中型バイクのチェーンでも2,000円前半のものを利用しているので理不尽な感じは拭えませんね。
新しいチェーンを装着したのですが。。。
今回の「Z7チェーン」は114コマなので、片方から10コマ切出します。
ハリヤの正規コマ数が126なのでミッシングリンク2つ分を考慮して124コマのチェーンを繋ぐ事になります。
道具はバイク用のカシメ&チェーンカッタです。楽々です。
ミッシングリンクを外します。
やり方はいろいろありますが、
まずは、ドライバーを隙間に差し込んででペダルを固定して、
今回はロッキングプライヤで固定してペンチで外します。それほど力はいりません。
専用のミッシングを外すプライヤーで外す場合もそうですが、大きな力が必要な場合は、どこか手順が必ず間違っています。
比べてみると古いチェーンと新しいチェーンの差はほとんどありませんでした。
これはだましだまし使っているとき3コマほど外していたためです。実際は3コマ差ということになります。
なるほど、1万kmで3コマ伸びるんですね。考えてみれば最初のチェーン交換が2万km越えで6コマの伸びだったので納得の数値です(汗)。
しかし、こんな運用はいいはずはありませんね。
次からはちゃんとチェーンスケールを購入してノーマルな運用にしなくてはと思います。なにしろすでに使用開始から10年以上古い自転車になってるのですから、今後は消耗品系には気を付けようと思います。
で、装着して試走したのですが、7速(11T)はもちろん6速(13T)もチェーンが暴れまわって全く使い物にならない状態でした。スプロケットの歯欠けが怖い状態です。5速(15T)でやや異音を発しつつ何とか走るのですが、電動アシストすると異音が大きくなりヤバイ感じでしたが、辛うじて走れる状態でした。
ところが、こんなヒドイ状態なんですが、乗らずにスタンドを立てて、手でクランクを回してタイヤを転がして動作確認してみると全く異音を発しないんですね。スムーズなシフトチェンジもします。
人が自転車に乗って初めてチェーンに圧力がかかるとチェーンが暴れまわるのです。
念のためチェーンのコマ数を2コマ増やしたり、減らしたりと試してみましたが効果はありませんでした。
これで原因はおおかたスプロケットの摩耗と予想はついていたので前回のものをこの時オーダーしました。
しばらく3日間通勤がてら(往復34km)様子を見ましたが症状は変わりませんでした。
スプロケットの交換
3日後にスプロケットが到着しました。
「8速交換に挑戦」も頭をよぎりましたが、リスク高と私の利用状況にはあまり意味を持たない(11Tと13Tと15Tと18Tと21Tの5速で十分)ので前回と同じものにしました。
気になるのは、市場に7速スプロケットがだんだん少なくなくなってきているところです。
シマノ スプロケット7S 11-28T CS-HG41 1358148 ECSHG417128
私の使用下では少なくとも約2万kmの走行に耐えたことになります。
価格は2021/4/12で1,780円で以前とあまり変わりませんが、古い型なので現在入手が困難となっています。
後から気づきましたが実はこれとおなじ歯数パターンで「CS-HG30-7」があります。
こちらはインドネシア製でなく日本製で20年以上前の製品で価格も安いものがあります。気付いてたらこれにしてたと思います。
ちなみに、以前、DNP社と思われるスプロケットが約3ヶ月約2,000kmでギア歯の欠けとなった経験があるので、この馴染みのスプロケットには安心感があります。
交換前のスプロケットの比較です。左が新で右が旧です。
当たり前の話ですが、一番小さい右上の11Tは明らかに旧が刃先の部分が尖ってしまってますが、13T(新は取外したもの中央)以降はあまり摩耗の程度がわかりません。歳のせいで目が弱くなったのか。。。。
このあたりは、ミリ以下の摩耗で影響が出ることを物語っています。自転車はデリケートなものなのですね。
で、装着して試走です。
予想どおりというか、それ以上。快適な走りとキビキビとしたギアチェンジです。
そうか、新品の自転車はこんなものだったのか。。。と改めて感心しました。
今回のスプロケットにはオマケのチェーン着脱防止プラスチック板がついていませんでした。
なので、念のため一番歯数の多いタイヤ側の28Tにギアチェンジしないように調整しました。これで実質6速となりますが、私の使用には全く支障はありません。
ところが、11T、13T、15Tはアシスト走行時では振動と異音を発します。特に一番小さな11Tの状態はひどく、使うのがためらわれます。
やれやれ、おそらくのアシストギアの摩耗があきらかです。
現在装着のアシストギアはすでに摩耗による異音・振動対応で4年前に裏返して再装着仕様してたので新品調達しなければなりません。
アシストギアの新品交換
アシストギアはひと昔前はずいぶん高価な印象でしたが、今回は一番安価なものが13Tで1,100円のものをチョイスしました。ダメもとです。
純正が9Tで4コマ差なので少しヤバイ感じがしましたけどね。
新品Panasonic 、ブリジストン、ヤマハ電動アシスト自転車に対応アシスト領域増幅ギヤ 13T 13丁ギア互換品 前輪に取り付けてあるスピードセンサーと元の自転車のチェーンを取り換えなく
2021/4/15現在、この商品は入荷未定になっています。
ギアのピンの取り外しは専用の器具は使わず、手持ちの100円ショップで入手したピン型ペンチを利用しました。ややさび付いてますがこれが逆にいい感じでピンホールをキープ固定します(笑)。
アシストギアの比較です。左が新品です。3つの歯数の違いとは言えかなり違います。かなりのオーバースペック感あるいは規格外感アリアリです。
左下のスペーサーみたいなものが付属でついていましたがこれは使用しませんでした。不要でした。
ちょっと装着時はキツメでしたが、ドライバーのお尻でコンコンと軽く叩けば納まりました。
何とかデレーラのセットもこの13Tサイズでも納まりました。支障なはないようです。
で、ピンをはめて早速試走です。異音は完全に納まりました。
しかしながらパワーは確かに増しますが、モーターの負担とバッテリーの消耗が激しいのは明らかです。-
13Tのアシストギアの使用感について
私のハリヤの普段の運用では、1回の充電で高低差約120mの往復34kmを2往復をギリギリでこなすのが通常パターンでした。
アシストのモードはほとんどエコモードで、局所的に勾配のきつい部分や、寝坊などで急がねばならない場合オートマチックモードを利用する場合があります。
今まであまり真剣に考えていなかったのですが、アシストギア13Tの交換により、少なくとも往復34kmの2往復がクリアできるような運用を模索せねばと思いました。
バッテリーは充電回数の多さで寿命が縮まっていくからです。2往復で1回の充電が1往復になれば寿命は半分となります。また、バッテリーの経年の部分でさらに影響が出るかもしれません。これは積み重ねですが後々大きな差となります。
発進に関して
発進に関しては、
9Tのアシストギアの時と比べて13Tのアシストギアでは、トップの11Tやセカンドの13Tの状態だとエコモードでは私の場合役立たずに近い状態になります。脚力が足りません。ペダルが重くて使えないという感じです。
オートマチックモードやパワーモードであればこれまでと同じ、あるいはそれ以上のスタートダッシュが出来ますが、バッテリーの消耗は極端に消費します。
当たり前のことなのですが、少なくともエコーモードで15Tよりも大きいギアで発進を心がけるようにしました。
これによりスムーズなスタートダッシュとなり、体感としては以前よりもかなり力強く素早い発進が出来るようになりました。
考えてみれば、純正ハリヤはTOPが14Tなわけです。それよりも軽い15Tでの発進です。かなり楽々です。
なんで、これまでこんな当たり前の運用をこころがけていなかったのでしょう。チェーンやギアにも優しいはずです。
巡行走行に関して
私の言う「巡航走行」とは平地でエコモードで心拍数が極端に上がらない走行のことを指します。
以前の9Tのアシストギアの時は基本トップの11Tで約24~30kmで走っていました。軽い上り傾斜ではセカンドの13Tに切り替えるかも、という運用でした。
今回からの13Tアシストギアの場合は、今のところセカンドの13Tが「巡行走行」基本となり。走行速度は以前の24~30kmをキープすることが可能のようです。これは嬉しいところでした。ただし、当たり前ですが力は使わないもののペダル回しの回転数が多くなり足が忙しくなります。
もし私がもっと若く脚力がそこそこあるならばエコモードでも11Tで35kmオーバーの運用も可能かもしれません。微力ながらも、かなりの速度の走行中でも13Tアシストギアはアシストを感じさせます。
11Tを利用する場面は私の場合はオートマチックあるいはパワーモードで完全30kmオーバーが必要な非常時です。
緊急時に大きな威力を発揮することは間違いないです。ただし明らかな規格外で危険なので覚悟が必要ですけど。
まとめ
で、そう言った「シフトチェンジの心がけ」を元に運用を行った結果、2往復で残量ランプ2あるいは1の点滅の状態をキープすることが出来ました。
一言でいうと、適正なシフトチェンジを脚力と状況に合わせれば大きなメリットがあり、デメリットは見当たりません。
デメリットがあるとすればずぼらな運用は出来ない、というところでしょう。
あと、ハリヤのチェーンコマ数は純正時116ですが、今回はアシストギア増加数が4コマ(9T→13T)ですが純正時の116で運用しています。このコマ数に関しては以前のスプロケット交換時にも純正トップ14Tが11Tに変更した時も、純正116コマ数で運用していました。
現在の状況はプラスマイナスで1コマ分少ない状況ですが、正解かどうかわかりません。
ともかく、気持ちよく走れればいいんです。
ちなみに、2021/4/15現在で使用中のバッテリーは「NKY513B-02B」というもので容量8.9Ah、「充電能力ランプ」は5です。
「充電能力ランプ」の確認はバッテリー残量確認のボタンを長押しすると、残量ランプ表示後に充電能力ランプが表示されます。
ところで、余談ですが、実はこのバッテリは2014年7月に購入したNKY450B02を6年使っていて、充電能力が1になり、さんざん酷使して廃棄寸前でした。購入を検討していたころ、パナソニックさんのリコール案内で新品無料の「NKY513B-02B」に2020年の1月に交換いただいたというラッキーな代物です(笑)。
使用後1年以上経過していますが、「充電能力ランプ」は5をキープしています。パナソニックさんのバッテリーは凄いですね。
最後に、
今回ご紹介のレポート内容でスプロケットの交換や、アシストギアの交換について、これを公道で使用した場合は法令違反となる可能性があります。
参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いいたします。ね。