ど素人おじさんの報告書WP

悲しいかな、我々「おじさん」の世代はかなりヤラレっぱなしのキビシイ状況が続いています。 しかしながら、まんざらすてたもんでもない部分も多少なりともあるはず。

*

Nikomat EL用の内蔵電池を格安の100円ショップの電池に換装—–実は内蔵電池4LR44は4個のボタン電池で作られていたのです。

      2016/09/12

家を整理していて、懐かしいモノが出てきました。
画像のNikomat EL(ニコン製)です。
今ではすっかり活躍しなくなっていた、かつての私のパートナーです。
Nikomat EL

かれこれ10数年前、弟からのいただきものです。
未だに故障知らずの、かなりの耐久性のあるカメラです。発売は1972年で、当時プロのカメラマンが「サブ機」として愛用している人が多いというカメラでした。ニコンのレンズがそのまま使えてそこそこの信頼性と表現能力があったからかも知れませんね。

「サブ機」というのがミソです。もちろんプロたちの間ではメインは「ニコン」でした。 ニコンF1とかF3とかです。
写真のカメラは明るいF1.2のレンズでフラッシュいらずで、昔はかなり撮りまくったものです。当時の友人が暗室を持っていたので、白黒写真がほとんどでした。(私は白黒以外の写真焼き方はわかりません:笑)フイルムをフィートの1缶単位で購入してましたね。お金もないのに。。。。

ちなみに、カメラボディーの白い部分はお手製の「衝撃緩和カバー(笑)」です。
このカメラは、セミオートマチック的な機能を使う場合は電池が必要です。
Nikomat ELは、電池が完全に切れていたので「露出計」が働かなくなっていました。でも、このカメラ電池がなくても90分の1秒のみのシャッタースピードで、なんとか撮影が出来るようになっているんですね。

カメラの内蔵電池は高い

ちょっと新しい電池を入れかえようかな?と思いましたが、このカメラの電池は高いんです。

下の画像がアルカリタイプの4LR44というタイプで約800円前後します。直前まで使っていた電池です。
これで半年くらいは持つような気がします。
4LR44
他に酸化銀電池のものの4SR44というのがあります。
容量は約2倍で、電池が切れる直前まで安定した電圧を保つタイプで、約1年半弱の期間は持った記憶があります。これが約3000円弱くらいします。

どうにかならないかな?と思って、禁断の電池分解をしてみると、こんな具合です。
image
そうです。この電池の正体は、ボタン電池を4個が筒に入っていてプラスの部分とマイナスの部分に2ミリくらいの皿型スペーサー(赤と黒)が固定されてるだけのものなんです。
使用されているボタン電池LR44という型で、百円ショップで少なくとも2個百円で手に入ります。
実はこのことは、前前からわかっていたことなのですが、ようやく重い腰を上げることにしました。

百円ショップに行ってみると、なんとSR44の酸化銀電池がありました。1個百円ですね。普通の電気屋さんでは、性能に違いがあるのかもしれませんが、400円から500円というのが相場のようです。
image
ということは、約400円で約3000円弱の酸化銀電池のもの4SR44が出来る可能性があるということです。
すかさず、4個を即買いしました。

さっそく、即買いしたSR44を分解した4LR44の枠組みをそのまま利用して組立てようとしましたが、一度分解した電池はうまく元には戻りません、胴体部分の金属部分が元に戻らないため「ぐらぐら」した状態になります。

作り方は簡単、材料も手持ちか、百円ショップで賄える筈。

ということで、枠を自作することにしました。
前提として、4LR44もしくは4LR44のスペーサー部分(プラスとマイナスの接触部分)を分解して利用します。
もう一つ胴体枠部分は100円ショップで以前購入して利用していたボロになったクリアケースを使用します。

作り方は以下です。

    1. 最終的に電池の形になるようにクリアケースにメンディングテープをアバウトに貼り付けます。
      –メンディングテープはクリアケースに鉛筆書きで下書きを書き込むためのものです。
    2. 次に下の画像のように鉛筆でメンヂングテープのエリアに切断部分を下書きします。
      –胴体の高さは23ミリになるようにします。
      –胴体巻きのは50ミリにします。つまり23ミリ×50ミリの長方形ですね。
      –天井と底の丸ふた部分は4LR44スペーサー部分(赤と黒)を利用して書きます。
      –綴じるのりしろの部分は5ミリ×15ミリの長方形です。
      image
    3. 下書きに沿って型を切り出します。その後下の図のように、スペーサー(下画像左下)の接触部分の突起よりやや大きめの穴を開けます。
      image
      ちなみに赤がプラス用。黒がマイナス用です(下画像)
      電池のフタの部分は流用する
      あとは、以下の手順で組立てです。
    4. 4個の電池に切り出した型をしっかり巻いて、メンディングテープで固定します。
    5. プラス・マイナスの部分に注意してスペーサーを入れ込んで突起部分の頭を出して、メンディングテープで固定。
      これで完成です。
      完成した電池
      見た目ちょっと味気無いのですが、ニコマートELの露出計は快調に動作しています。

ということで、約3000円の電池が約400円で出来たことになります。
参考にされる方は、あくまでも自己責任でお願いしますね。

 - 番外DIY

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です