ど素人おじさんの報告書WP

悲しいかな、我々「おじさん」の世代はかなりヤラレっぱなしのキビシイ状況が続いています。 しかしながら、まんざらすてたもんでもない部分も多少なりともあるはず。

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朽ちかけた郵便受けの屋根の補修

      2021/12/27

我が家の郵便受けは設置してから18年が経過してしまいました。
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その間、いろいろな補修を行いましたが長い歳月には勝てず、かなり見た目もみすぼらしく、雨の日は少し水漏れもする有様でした。
屋根材として使われているアスファルトと木枠の隙間が水漏れの大きな原因となっているのは明らかです。アスファルト屋根は雨水は全く撥水せず、ただ水分を吸い込むだけでした。

3年ほど前、ある作業で余ったコーキング剤で屋根材の縁をメンテナンスしたのですが、その部分は固く石化して、またもや隙間を作っています。
そのときに使用したコーキング剤は浴室ドアのメンテで使用した防カビ剤入りのものでした。
画像は残ってるのですが製品名や品番は不明で、確か税込み200円で調達したことはおぼえています。
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郵便受けは機能的に問題があるのはあくまでも屋根の部分だけなので、今回はこれを全面的に補修します。

屋根の補修にはセメダイン 8090 シリコンシーラント ブラックを使いました。実はこのシリコンシーラントは価格の割にはかなりの優れものです。

用意したのは、画像のコーキング材(黒)とコーキングガン、あとへらです。
ホームセンターでコーキング材(黒)は税込み380円でコーキングガンは税込み280円で購入しました、ネット上でも同じような価格ですが、どちらも送料分が上乗せされて3倍以上の価格になっいるようです(2021/8/21現在)。

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シリコンシーランをチョイスした理由は、以前、樹脂製の車のバンパー補修に利用した実績があったからです。あと、実家の表札(石製)の彫り文字の塗料がすっかりはげ落ちていたのですが、文字の塗りなおしにも使用した実績があります。

今回、なぜシリコンシーランをチョイスしたかと言うと、レポート(記事)は作成しておりませんが、
2年ほど前、ある依頼者の車のバンパーの補修にこの製品を使用した実績があり衝撃を受けたからです。
依頼者の車のバンパーは黒い無塗装の樹脂製で広範囲の削りがある状況でした。
バンパーの修理は交換で5万円以上、修理でも3万円以上というのが相場ということでしたが、とりあえずの急場の依頼でした。

こんなサイトを運営していると、「取り敢えず何でも対応できる」と過大評価や大きな誤解が生まれがちです。
もちろん、要望通りに行かなくても「文句を言わない」が条件です。出来たところまでがゴールです。

実際の作業はバンパーの傷をカッターナイフやペーパーで滑らかかに整えるところまでは良いのですが、どうしても補修部分の白い状態が目立ちすぎで改善できませんでした。ネット上でもはそもそも黒樹脂へのペーパー使用は「厳禁事項」の感が大多数でした。
ともかくどうやって仕上げに辿り着くかがが問題でした。
バーナーであぶる、とか塗装や黒樹脂専用コート剤で対応するとかネット上では事例が多数ありますが、コスト面や作業環境、時間的な部分、技術力、耐久性という面からも一筋縄ではいかない印象を受けました。

補修部分の白い状態は目立ちます。なかなかヒドイ状況でした。車は仕事の訪問で使う業務車で、個人経営の社用車としてはあまりいい印象ではありません。
「文句を言わない」が前提条件ですが、「文句を言われる」ことは明らかでした。

そんな中でシリコンシーラントを使用した例が目につきました。
ペーパーで整えてもキズ跡が残る部分の穴埋めはもちろん、塗装?仕上げまでです。

で、シリコンシーラント(セメダイン 8090 シリコンシーラント ブラック)は安価なので、速攻でホームセンターで手に入れ、すぐに試してみたわけです。
結果はなんと、驚くべき仕上がりになりました。触らないと見分けがつかないほどでした。

施工のコツは米粒大のシリコンシーラントを延ばして、布で拭き取るというやり方です。
ようするに極度にシリコンシーラントを薄く塗るというやり方です(もちろん傷の深い部分はそれなりに残します)。

結果、依頼者によると、むしろ破損前よりもキレイになった、という高評価でした。また、これでど素人おじさん過大評価が増えてしまいました。
ただし補修部分は触ると「不思議なしっとり感」があります。

それから約2年経過後、依頼者の車を拝見する機会があって驚くべきことに何の違和感もない状態を確認しました。
記憶の中の以前の黒樹脂バンパーの補修後と比較して、野外駐車場保管の利用にも拘わらず全く劣化が見られません。「不思議なしっとり感」も健在でした(笑)。
高価な黒樹脂コート剤の耐久性が1年くらいと考えると「最強」かもしれませんね。

さらに、全くこれと同時期、余ったシリコンシーラント ブラックを実家の表札(石製)の文字の彫り込み塗装が経年で完全に剥げていたので塗りこんでみました。
これも2年経過で全く変わらずでした。耐久性が凄すぎます。

ちなみに、セメダイン 8090 シリコンシーラントはラベル表記によると、

特性:耐候性・耐熱性・耐寒性に優れ、太陽光線・オゾン・風雪・海水・温度変化に対し、きわめて安定

用途:
ガラス・サッシまわり、長尺屋根の突合せ、室内間仕切り、化粧目地などのシール、
絶縁シール・ケーブル等の端末処理
車両、船舶、冷凍庫等の目地シール
ガス管や下水道間の継ぎ目、エンジン各部のシール
池の目地シール、一般家庭での各種すきまのシール

脆化温度(℃)約-40
耐熱温度(℃)約150
押出し可能温度(℃)-15~+50

危険物の類別:指定可燃物危険物の品名:合成樹脂類 その他のもの

内容量:330mL

ということなので、納得です。

実際の作業

今回は最初から「シリコンシーラント ブラック」330mL一本を使い切りで屋根全体をコーキングするつもでした。

まずは、隙間や穴ぼこをシリコンシーラントで埋め込みます。
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埋め込みをならした後はひたすら塗り込みです。

で、完成です。分厚いコーティングになっています。
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側面も分厚くコーティングしています。
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作業としては20分程度で330mL一本を完全使いきりです。

留意点としては、厚みのある広大なコーテイング面を滑らかにすることはかなり難しいです。バンパーの時の補修では薄目で、ビーニル手袋で塗り伸ばしたんですけどね。
通常のシーラントのコーテイングの用途は、細い窪みや隙間に塗り込んでヘラで滑らかにすることが一般的ですが、今回はしっくいの様に利用するわけで、方向性が大きく違います。パテのような使い方ですね。

私は技術がないので、滑らかに仕上げるのは最初からあきらめて、今回はあえて接着剤付属のギザギザヘラを使い凸凹感を表現しました。
これが今回は功を奏してなかなか味のある?屋根が出来上がりました。
満足しています。

参考にされる方は自己責任でおねがいします。

 - 番外DIY

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